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愛おしいキミに極甘な林檎を
第40章 婚約者として……



「そうだよ。結婚することも伝えておいたから」


「重要な話なのに自分の親には随分と軽く話すんですね」



「ん?いつもこんな感じだけど、前から風子と付き合っていることも言っていたし……。

……普通の人だから緊張しなくていいからね」



今から会うわけでもないのに電話から声が聞こえてくるだけで私の体は固まってしまい、肩が上がっていた。


ソファに座って少し開き気味になっていた足も閉じる。



会ったことのないソラ先輩の家族は私にとって最大の壁。

ドラマではよく嫁姑問題を取り上げられているし、母親が一番怖い存在だ。



「いえいえ、嫁に行くんですから緊張しますよ。立派な家柄ですし、平凡な私なんかが認めてもらえるかどうか……」


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