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愛おしいキミに極甘な林檎を
第40章 婚約者として……



「うん。風子には分かってもらえると思ってる」


首を傾げると体を寄せられて優しい笑みを向けられた。


どんな夢なのか語ってもらおうと思った時にはキスで口を塞がれていて聞くことができなかったけど、なんとなくその夢が分かった気がした。



多分、私の持っている夢と同じだと思う。


それはずっと望んでいた幸せな夢だ……――――



何度もキスをするにうちに肩を掴まれたけど、触れている右手は左手よりも弱々しく感じた。


力が入らないと知った時から何も変わっていない。



限りある時間が尽きる前に、早くその夢を叶えてあげたいと思うばかりだった。


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