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愛おしいキミに極甘な林檎を
第40章 婚約者として……

肌寒くなってきた日の朝。化粧をするために鏡を見て落胆した。
「ううう……。ニキビができてる……」
化粧でなんとかカバーできるけど、吹き出物が顔にできたことがショックだった。
プライベートでは満たされているからきっと仕事の疲れだろう。
肩を落としてリビングに行くとソラ先輩が心配して私の顔を見てくる。
「今日はあまり私の顔を見ないでください」
「俺は風子の婚約者になったのに?顔を合わせないのは禁止」
腰に両手を回されて動きを封じられて、じっと見てくるから逃げたくなる。
朝からなんて羞恥プレイだ。
「うう……。ニキビができたんですよ……。だから近くで見て欲しくないんです」
「それくらい全然気にしないよ。どんな風子も可愛いから」
「私は気にするんです!」
「そうか……。だったら、あれでも飲むといいよ」

