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愛おしいキミに極甘な林檎を
第40章 婚約者として……

何かをひらめいたソラ先輩は錠剤と水の入ったコップを持ってきてくれた。
この錠剤は何かのサプリメントだろうか。
一人暮らしをしていた頃は栄養を補うためにサプリメント生活をしていたみたいだから詳しいんだと思う。
何も疑わず、私はその錠剤を口の中に入れて水で流し込んだ。
準備をした後に少し暇ができて、朝からソラ先輩に寄り添ってキスをする。
仕事に行かないでこのまま抱きついていたい……。
私に通勤する時間が迫ってくる中、ソラ先輩は通院してから仕事に行くようで余裕があるようだった。
「では、そろそろ仕事にいってきますね」
「待って、風子。謝らないといけない事があるんだ」
「なんですか?」
「……実は、さっき飲ませたのは媚薬だったんだ」

