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愛おしいキミに極甘な林檎を
第40章 婚約者として……

ちなみに錠剤を飲ませられてから身体に何の変化もない。
使ったことがないから分からないけど、媚薬の効果と言えば性的興奮を高めること。
でも会社に着いてから知らない男性社員とすれ違ったけど性的に感じることはない。
いつもより格段に魅力的に見えるようになってもいない。
職場の顔なじみの男性陣を見てもいつもと同じだ。
「乙羽、おはよう。朝から頑張っていて感心する」
「……おはようございます、課長」
毎朝している拭き掃除の途中で課長に笑顔で挨拶されてから近くにやってくる。
おまけに私の机の上に書類を置いて背後に立った。
「昨日乙羽が作ってくれた書類だが、もう少しここを詰めて欲しいんだ。……乙羽、どうした?」

