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愛おしいキミに極甘な林檎を
第40章 婚約者として……



「実は乙羽家に結婚の挨拶に行ってから瀬戸内さんに連絡しておいたんだ。……今でも瀬戸内さんなのかな」



血の繋がった両親と会ってから連絡を取っていないから分からない。


でも養子にいくことになったはずだから苗字が変わっている可能性がある。



「どっちでもいいんじゃないですか。理人さんは私たちよりも年上なんですし、気にしませんって」


「まあ、聞いてみるよ。ご両親も挨拶に行く日にはいるみたいだから」



忙しく話をしてから仕事に向かうソラ先輩を玄関に行って見送った。


ひとりになって朝食の片づけをする前に余っている特製ドリンクを飲む。



「うえぇ……」

口に入れた途端、吐き出したくなるほどとてつもなく不味かった。

青臭さと生臭さのオンパレードだ。


これはナシ。

こんなものをすました顔で残さず飲んでいったソラ先輩の味覚を疑ってしまう。



私が作ったものだから我慢して飲んでいってくれたんだろうか。


それとも疲れていて味覚もおかしくなってるとか……。


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