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愛おしいキミに極甘な林檎を
第40章 婚約者として……

もし、そうなっているのだとしたらゾッとする。
味覚がおかしくなっていなくても、こんな不味い物を飲ませるという悪い事をしてしまった。
嘔吐してしまいそうな味をする液体を自分も飲み干して罪を償う。
プラシーボ効果というものを期待して飲ませたもののこれは改良の余地がありそうだ。
激マズドリンクを朝食に出す日々はしばらく続いた。
栄養はあるけれど痺れに効く食べ物ばかり混ぜると味だけはどうにもならない。
それでも必ず効果があると言って勧めて飲んでもらった。
不味いとすら文句を言わずにソラ先輩が付き合ってくれているのが救いだ。
これで抱えている病気が治ればいいのに……。
早く右手も使えるようになって何不自由なく過ごしてもらいたい……。

