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愛おしいキミに極甘な林檎を
第40章 婚約者として……

先のことを考えると怖い。
怖くて、怖くて、押しつぶされそうだ。
もしソラ先輩がいなくなってしまったらどうしていけばいいのかも想像がつかない。
ひとつだけ分かるのは、真っ暗な道を歩くことになるだろう。
でも傍にいたいからこの選択をすると決めた。
今更、誰に何を言われようが覚悟はできている。
だから涙が滲みそうになっている顔はやめて頬を上げた。
「悲しい思いをするとはまだ決まってません。今はプラシーボ効果に賭けているんです!」
「なるほど……。乳糖でも飲ませているんですか?」
「毎朝、栄養満点のドリンクを飲ませているんです。貝類のむき身と野菜をミキサーに入れて特製ドリンクを作っているんですよ。私の特製です」

