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愛おしいキミに極甘な林檎を
第40章 婚約者として……



「なんですかその罰ゲームで出てきそうな飲み物は。喧嘩でもしているんですか?」


「してないです。右手の痺れが良くなるように栄養を取ってもらっているんです」



「聞いただけで吐き気がしますし、僕だったら飲むのを遠慮したいですね……。食べ合わせもありますから変な飲み物で塑羅緒さんを病院送りにしないでくださいよ」


「きっ、気をつけます……」



「まったく。そのくらいちゃんと勉強してお嫁に行ってくださいね」


「勉強しておきますので心配しないでください」



私と理人さんは二ッと笑ってから軽く拳を合わせた。


出会った頃よりもずっとさっぱりとしている。



兄弟がいた事がないからあまり実感が湧かないけど、それでも理人さんのことを兄として認めている自分がいた。


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