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愛おしいキミに極甘な林檎を
第40章 婚約者として……



無事に結婚の挨拶が済んでから一週間経った日の朝。


とても不味かった私の特製ドリンクに転機がやってきた。

日々、改良を重ねて美味しくなるようなに色んな食材を合わせていた。


そしてこの結論に辿り着く。



「スープにすれば美味しいことに気がつきました!ドリンクよりこっちの方が美味しいと思います」



作ったのはあさりのクラムチャウダー。


緑色でドロッとしているドリンクよりも文句のない見た目。


ソラ先輩に出してみると一口目の反応はこっちの方がいいようだった。


「うん。美味しい」


「よかったぁ。最近寒くなってきましたけど痺れの方はどうですか?」



「いつも通りかな。……あ、でも風子の料理が効いてる感じはするよ」



「やっぱりそうなんですね!これで右手の痺れも必ず治ります。きっと気にならなくなるまでもうすぐですね」



元気にそう言うとソラ先輩は困ったように笑って皿の上にそっとスプーンを置いた。


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