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愛おしいキミに極甘な林檎を
第40章 婚約者として……



そう言って仕事に行ったのはこれで何回目になるだろう。


試しに解熱剤を飲んでしばらくしてから熱を計ってもらったことがあったけど、下がっていなかったから効いていないはず。


無事に帰ってきてくれるものの、ふらふらした体でどうやって仕事をしてくるのか謎だ。



休んで欲しいと何度止めても私の意見を聞き入れてくれない。


他のことなら甘いのに仕事のことだけは厳しかった。



「少しは私のことを信じて言うことを聞いてください。これでも社会人ですから仕事の重要さも分かった上で言っているんですよ。

そんな体で会社に行っても心配されるだけです」



「信じてるし、いつも聞いているよ」


口ではそう言いながらもソラ先輩は朝ご飯を食べてから仕事に行く準備をしている。



「聞いてませんって。聞いてたら今日は仕事を休んでます」


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