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愛おしいキミに極甘な林檎を
第41章 あなたがいない

いつもの縁側に座るとビールを飲むように置かれた。
お酒を飲むのは何日ぶりだろう。
会社の飲み会でも控えていたし、ソラ先輩の看病をするようになってからずっと飲んでいなかった。
久しぶりに手に取ったビールの缶。
そのラベルを見てからプルタブを開けて喉へと流し込んだ。
「飲んでから言うのもあれですけど私を泊めるつもりですか?」
「泊まらないことくらい分かってますよ。僕の方もノンアルコールなので帰りは送っていきます」
「……すみません。あと忙しかったから言えてませんでしたけど、彼氏が倒れた日は色々とありがとうございました。
パニックになってしまっていたので助かりました」

