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愛おしいキミに極甘な林檎を
第41章 あなたがいない

「十時になったら新しい子が来るからな」
「えっ!?ついに新入社員が増えるんですか?」
今年はうちの課に新入社員が入ってこなかったから私が一番下っ端だった。
「契約期限はあるが……。これから忙しくなるから助っ人に一人いれてくれるみたいなんだ。乙羽と同じ歳だと聞いている」
一体、どんな人が入ってくるんだろう。
年上や年下の子だったらまだしも同じ歳という事で緊張する。
歳は同じでも私の方が先輩になるからしっかりしないと……。
ドキドキしながら仕事をしていると、いつの間にか十時になっていた。
廊下から足音が聞こえてきて、これから一緒に仕事をしていく人が遂に職場に入ってくる。

