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愛おしいキミに極甘な林檎を
第6章 結婚相手

窓を閉めてくれた理人さんはベッドに腰掛けていた私の隣に座ってくる。

そして距離を縮めてきてトンッと肩を軽くあててきた。

「何をですか?」


「体の相性が合うかですよ。それに彼氏もいないなら罪悪感はないでしょう」


「…………。私は理人さんのことを好きだと思っていません」

「万が一、結婚相手がこの先現れなかったとしたら自ずと僕になるんですよ。どんな相性なのか知っておきたくありません?」


確かに課長と結婚まで至ることができなければ次の恋はいつできるか分からない。

しかも理人さんも外見はいいから慰められたらころっといってしまいそうだ。


「うっ……。それは……」


「相性が悪かったら必死になって結婚相手を探してください。そして良かったら僕で落ち着けばいいじゃないですか」


とりあえずそうなりたくないと思い、残っている酎ハイをゴクゴクと一気に飲み切る。

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