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愛おしいキミに極甘な林檎を
第41章 あなたがいない

「へっ…、へえ……。課長でも会社で入ったことがない場所があるんですね……」
「当然だ。女性の方には男は入れないだろう」
実際入って来たからこうして聞いているっとは言えなかった。
嘘をついているような顔には見えないけど他の相手は考えられない。
「なぁ、乙羽……。最近、寂しそうな顔をしているようだが大丈夫か?塑羅緒くんがいないのが原因か?」
椅子から立った課長は私の方へ向かって歩いてくる。
「家に帰っても彼氏がいないのはもちろん寂しいです……。でも…職場ではそう言う顔をしないように気をつけていましたけど、そう見えましたかね……?」
視線をチラチラと逸らしながら話して後ずさりすると壁際まで追い詰められた。

