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愛おしいキミに極甘な林檎を
第41章 あなたがいない



ドアノブを捻って開けて出ようとした時、ドアの向こうでドンッと何かに当たった。


何か障害物が置かれている気がして恐る恐る外に出てみる。



「風子さん、おはようございます。僕です」


「理人さん!?いきなり開けてすみません……。どうしたんですか?」


ぶつかって痛い思いをしたのか理人さんは真顔で立っていた。



「仕事に行く前に会えて良かったです。今晩渡しに行けないので事務所に行く前に来ました。

これ、フルーツの盛り合わせですので新鮮なうちに食べてください」



渡された小さな箱に入っていたのはブルーベリー、いちご、オレンジ、キウイフルーツだった。


「わあ!ありがとうございます。これならフルーツタルトを作ることができそうです。……りんごは……ないんですね」


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