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愛おしいキミに極甘な林檎を
第43章 これからもあなたと一緒に……

「あります。今日で一週間が経つと思いますから結果が分かるはずです」
水を入れたやかんをコンロの上に置いて火をつけてから、床を拭いている課長に視線を下ろした。
「一週間……、そうかあの結果か。だから乙羽はそんなに慌てているのか」
「そうなんですよ。心臓がもちません……」
「デリケートなことで言い難いと思うが分かったらオレにも教えてくれ。……すごく心配だからな」
「分かりました……」
それからなんとか無事に仕事を終えた。
会社から出た後、私は毎日通っていた場所へと向かう。
顔を合わせてからまだ話が切り出せなくて、椅子に座って緊張しながらりんごを剥いていた。
「はい、できました!今日はうさぎの切り飾りにしてませんけど、いっぱい食べてくださいね」

