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愛おしいキミに極甘な林檎を
第6章 結婚相手

「仕事のことか?」
課長に告白されてから私がさっさと返事をしなかったせいでかなり間が空いてしまった。
おかげでただの上司と部下の関係に戻っている。
だから今度こそ私も好きって言うんだ……。
「いいえ、仕事じゃなくて……。今週の金曜日の夜に一緒にご飯を食べに行きませんか」
「乙羽から誘うなんて珍しいな。もちろんいいぞ」
「ありがとうございます!お店は私が探しておきますね」
断られる可能性もあると思っていたから上手くいって緊張が解れた。
昨日給料が入って今度こそご飯を食べに行くくらいお金に余裕がある。
食べに行く店を探して、どんな風に気持ちを伝えるか考えつつも仕事に励んでその日を待った。
楽しみにしていた金曜日。朝からドキドキして仕事をしていると、陸田さんがニヤニヤしながら営業課から帰ってきた。
「ラブレター預かってきましたよ。課長」

