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愛おしいキミに極甘な林檎を
第6章 結婚相手

そう言って渡していたのは猫の顔の可愛い付箋。

明らかに女の人が持っているような物だった。


「花城くんに直接言いに行くのが恥ずかしいからぁ~って言ってました。この人、課長の同期ですよね」

「ああ、そうだ。その付箋で誰なのか分かる」


「仲良いんですね。仕事のことで相談に乗って欲しがってましたよー」

その付箋に書かれている内容を見た時、課長の顔が曇ったように見えた。

何が書かれていたのか気になるけど私が口を挟めるようなことじゃない……。



昼休みになってから私はスマホで今夜行くお店の地図を確認していた。

課長をご飯に誘った後、暇さえあれば評判の良いお店をネットで探していたから下調べはバッチリ。


美味しいものを食べて、笑って、二人っきりだから色々話したい……。

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