この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第43章 これからもあなたと一緒に……

りんごを切ったままテーブルの上に置いていたフルーツナイフを持ったソラ先輩はサヤに収めた。
話に夢中になってしまい忘れていた。
「恨んでくるような誰かが身近にいるってことですか?」
そう聞いてみるとまた笑ったというよりも、悪い感情を隠すために笑顔を作ったように思えた。
「……僻みというものは怖いものだね。目に見えて分かると……もっと…ね」
怯むような言葉を初めて耳にした。
ライバル視されているところは見たことがあるけどあっさりとしたものではなく、嫌なものを感じる。
それが熱を出すほど苦しめたストレスの原因なんだろうか……。
一体、誰に何をされているんだろう。
「もしかして私と一緒に生活することがストレスになったりしていませんよね……?」

