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愛おしいキミに極甘な林檎を
第43章 これからもあなたと一緒に……

「やっと分かってくれましたか。ソラ先輩は手を抜くことも必要です」
「風子の言う通りだと思う。とりあえず少し休みをもらったし、その間の休みに俺の方の実家に行ってこようか」
「分かりました。……って遂に予定が合ったんですか!?」
完璧に油断していた。
まだその大イベントが残っているんだった……。
「今日の午後に母さんがお見舞いに来たんだけど、その時に都合をつけてもらったんだ。来週の土曜日なんだけど大丈夫?」
「オッケーです。行きましょう」
ソラ先輩のお母さんか……。
私にとって最大の壁だ。
話を聞くには入院した時にお見舞いに来ているようだけど、タイミングが全く合わなくて会ったことがない。
もしここで会ったら緊張してしまって部屋の隅で小さくなっていそうだ。
「あと、明日退院することになったから。母さんが来るみたいだけど会ってみる?」

