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愛おしいキミに極甘な林檎を
第43章 これからもあなたと一緒に……



「いえいえいえ、忙しそうですし。私の仕事が終わるまで待っていてもらうのも悪いですから」


全力で断った後にソラ先輩に苦笑いをされて気づいた。


これでは彼氏の大切な親を嫌がっているみたいだ……。



面会時間が過ぎてから家に帰る途中に勇気を出して会えばよかったのかなと後悔した。


ただ会うのが怖くて心の準備ができていないだけ……。


ここで悩んでいても仕方がないし、いずれ会うことになる。

自分の中でそう言い訳をして、これで良かったと思う事にした。




次の日。仕事が終わってから家に着き、恐る恐る玄関のドアを開ける。


まだソラ先輩のお母さんがいたりしないかな……?


ドアの隙間から見知らぬ靴がないことを確認した後、普段通りに部屋に上がるとソラ先輩がやって来た。


「おかえり風子。待ってたよ」


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