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愛おしいキミに極甘な林檎を
第45章 親と過去


ソラ先輩の好きなところか……。

聞き慣れない質問に顔を熱くしながらも考える。


「優しくて頼りになりますし、細かいところも見てくれて、尊敬出来る部分もたくさんあって……とにかく全部好きです」


「あははっ、そこまで持ち上げなくてもいいのよ。でも中身をちゃんと見てくれて安心した」


「本音を言ったまでですよ。真っ直ぐで素敵な方なので私なんかで彼女が務まるのかなって思いますし……」



オーブンの中で少しずつ焼けていくクッキーを眺めながら話すと、ソラ先輩のお母さんはマグカップを渡してくれた。


中身は温かいホットココアでお礼を言った後に一口飲むと気を張りつめていた身体に優しく染み渡っていく。


「お義母さんに言われたことなんて全然気にしなくていいの、いいの。

わたしなんか夫と結婚する時に夫の両親に大反対されたんだから風子ちゃんはマシな方よ?」


「大反対…ですか……」


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