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愛おしいキミに極甘な林檎を
第45章 親と過去



意外な返事に驚いた私は後ろに立っているソラ先輩の方を振り向いた。



「俺の大切な婚約者を侮辱するお婆様とこれからどう付き合っていくか考えなければなりません」


朝起きた時に見せていた穏やかな表情とは違う顔に変わっている。

やはりお婆さんの前では冷たくなるようだった。



「なっ…、塑羅くんそれはどういうことなの!?」



「家族の誰に何を言われようが俺はいつだって彼女の味方をします」


「おばあちゃんよりも大事って言うのかしら?」



「ええ。妻になるのですから当たり前ではないでしょうか。それにお婆様が知らないだけで彼女にはいいところがたくさんあります」


ソラ先輩……。



「大人になっても小さい頃の育ちの影響はでてくるもの。後になって気付いても遅いからおばあちゃんはこうして言ってるのよ」



「またそのような失礼なことを言うんですね。どうしても受け入れていただけないのなら、……残念ですがお婆様と決別する覚悟をしなければなりません」


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