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愛おしいキミに極甘な林檎を
第45章 親と過去

「那砂たちも旅行に来てたのー!超偶然」
「怪しい格好をして、ですか……」
「失礼ね!グラサンかけて悪い!?秋でも紫外線に油断できないんだからね?
……っと言うのはさておき、実は理人くんから風子ちゃん達が東京に行くと聞いて那砂も行きたいなって思って来たのよ」
理人さんめ。帰ったらお土産を渡すと共に簡単に話すなと一喝しておこう……。
「私だって大事な用事が終わってすぐ彼氏と旅行をしているんですから邪魔しないでくださいよ……。それより彼氏に連絡しないと……!」
スマホを手に取り急いでソラ先輩にLOINEのメッセージを送る。
とりあえず無事であることと、出入口の上部にあるモニターに映し出されている駅名を伝えた。
次の駅に着いた時、丁度ソラ先輩が電話が掛かってきた。
降りるついでに話そうと思って通話に応じると那砂さんにスマホを奪われる。
「ちょっと!那砂さん、返してください!」

