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愛おしいキミに極甘な林檎を
第45章 親と過去



「痛くても気持ちいいのか。じゃあこれは?」


楽しそうな声で聞いてから私の土踏まずをぐっと強く押してくるソラ先輩。


段々強くしていくからじわじわと足の裏に痛みが走ってきた。



「ひゃっ、ああっ……、あいたたた……、でもまだいけそ……。……この苦痛もソラ先輩にされるのなら気持ちいい…です。……あいたっ!」


痛みを感じて体を捩じらせていると尻の位置がずれて床にドサッと落ちた。


ソファに戻ろうと思った時にはもう腕を掴まれていて、視線が合った途端に引き上げられる。



いとも簡単に向かい合わせで膝の上に乗せられると、ソラ先輩に吸い込まれそうな目で見つめられて心臓がトクンッと音を立てた。


甘い鼓動が鳴りだして子供みたいにじゃれていた私を大人へ戻す。



「風子はやっぱりMだね」


「自覚はあります。そう言えば、那砂さんにSMのことを聞かれた時、どうしてはぐらかしたんですか?否定すれば良かったのに」


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