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愛おしいキミに極甘な林檎を
第46章 主従関係



「もちろん。これからずっと…ご主人様のために作っていくから楽しみにしていてね」


にっこりと笑ってそう言うと、なぜなのかソラ先輩は寂しそうな目をしていた。


パウンドケーキを切っていたフォークを止めて、向かい合って座っている私を微笑んで見ている
けどなぜなのかそう感じる。


でも見つめているのは今の私でないような気がした……。




それから些細な動作をする度にソラ先輩から視線を向けられ続けた。


角度を変えると襟ぐりから谷間が見えてたり、パンツがチラリと見えるからだろう。


長い付き合いの中、今もこうして興味を持ってもらえているのが嬉しい。



快い気分で台所で皿とカップを洗っているとあることに気付く。


「食器を洗う洗剤がなくなっちゃった。替えもないので今すぐ買いに行かないと……」



「俺が買ってくるよ。風子はその格好のままでいてね」


どうやら先輩禁止ゲームはまだ終わらせてくれないようだ。



洗剤を買いに行くためにソラ先輩がすぐに家を出ていって私だけになる。


メイド姿になれる時なんて滅多にない機会だから、この時間を利用して写真を撮った。


撮っては消してを繰り返しているとインターホンが鳴る。


きっとソラ先輩が帰って来たんだろう。仕事が早くて感心してしまう。



「おかえりなさ――――」


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