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愛おしいキミに極甘な林檎を
第46章 主従関係

「あっ、ありがとう……」
ティッシュで拭かれるだけなのに、理人さんの前でされているからドキドキする。
指先が触れて感じてしまわないようにグッと堪えた。
「お二人を見ていると妬けてきますね」
「えっ……?」
「一緒に楽しんだり、支え合うことができて羨ましく思います」
穏やかにそう言われて私とソラ先輩は目を合わせた。
「実は風子さんが婚約してからどうなされているのか、両親と千十郎様が気になられていたので二人の様子を見に来たんですよ。
でもこれならいい報告ができます」
「心配いらないと言っておいてください。私はマリッジブルーになる気がしませんから」

