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愛おしいキミに極甘な林檎を
第46章 主従関係

「……うん」
「お願いってそれだけ……?」
「そう。今の……」
照れくさいのか段々声が小さくなっていったソラ先輩が可愛くて私はくすっと笑った。それと同時に安堵した気持ちもある。
「もっと深刻なお願いなのかと思ってました」
「俺にとっては…、深刻というか……」
くるりと後ろの方を向いてソラ先輩と向き合うと、のぼせたように顔が少し赤くなっていた。
そのリラックスしきれていない肩にお湯をかけてからモミモミと揉んで解してあげる。
「そうですね。ソラ先輩は私にもっとお願いしていいと思います。私なんかいつも我儘を聞いてもらってますよ?」
「ははっ、我儘だなんて思ってないよ」
「でも呼び方のこと、ずっと不満だったんですね。不満があったら溜めないで言ってくださいよ」

