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愛おしいキミに極甘な林檎を
第47章 白い雪と優しい熱



「確かに寒気がしてきました。大人しくしてます……」


「いい子だね。ゆっくりおやすみ」


ベッドに私の体をそっと倒してから、肩まで布団を掛けてくれてなんだか母親みたいだった。

子供の頃にここまで看病してもらった記憶がないから夢のようだ。



この嬉しさをキスで伝えたい気分だけど、風邪をうつしてしまいそうだから我慢しておくことにした。


やっと体調も良くなって元気に生活できているソラ先輩をまた病で苦しませたくない。


そのためにも早く治さないと……――――




風邪の症状が良くなったのは二日経った頃だった。


金曜日に仕事を休み、土日はどこにも出掛けずにベッドの上で過ごした。


「熱もなくて咳も止まったし、これなら明日から仕事にいけそうです」


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