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愛おしいキミに極甘な林檎を
第47章 白い雪と優しい熱

「良かった。俺も明日から仕事に復帰するから一緒に頑張ろうね」
「そうですね。ソラ先輩が仕事を頑張ってるところを想像しながら私も頑張ってきます。あと、今度体調が悪いまま仕事に行こうとしたら泣いて縋りますからね」
隣に座っているソラ先輩の胸に飛び込んで注意をするとよしよしと頭を撫でられる。
寝込んでいたからやっといつものように触れられることが嬉しい。
「うん。もう入院するほど体を悪くしないように気をつけるから心配いらないよ」
「この前、理人さんが言ってましたけど会社が買収されて大変だったんですよね?」
「覚えることも多くなったし、色々と変わったからね。それに、……新しい人も入ってきたし」
顔を上げてみるとソラ先輩の表情が曇っていた。
あまりしたくない話に思えたけど、その新しい人に悩みの原因があるような気がした。

