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愛おしいキミに極甘な林檎を
第47章 白い雪と優しい熱


「それで結局、利用される羽目になって……」



大事な話をしている時に鼻がムズムズしてきて、クシュンッとくしゃみをしてしまった。


まだ鼻水が出るのだけは治らない。

私がティッシュで鼻水をかむとソラ先輩は険しい表情をやめて微笑んでいた。



「色々あるけど風子を見ているとそんなことはどうでも良くなるな」


「つまり、会社で理不尽な仕事を押し付けてくる人がいるんですね」


「まあ……、うん……」



「きっとソラ先輩が仕事ができるから僻んで嫌な仕事も押し付けようとするんですよ。生徒会長をしていた時もこう言うことかありましたよね?」


「そういう事もあったね」



「あの時のように負けないでください。家に帰ればなんでも話を聞く私がいますから」


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