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愛おしいキミに極甘な林檎を
第47章 白い雪と優しい熱



楽しく話しながら歩いている時、通路の手すりから下に目を向けると新くんが歩いていた。


周囲は既に暗くなっていて、街灯の明かりがなければいることが分からなかった。


しっかりと確認できなかったけど視線が合った気がする。



なんだか心に引っ掛かって仕方がない……。




その不安は的中して、数日後に再び会うことになる。


今度は夜にエントランスにあるポストを見に行った時に新くんと会った。



「お姉さんじゃないですか。偶然ですね……」


「こんばんは。よく会いますね」



「そうですね。ここまでタイミングが被ると偶然から始まる恋を想像してしまいます……。

今、そういうドラマがやってるじゃないですか。確か今日の午後十時からの……」


「あ、私もそれ見てます。面白いですよね。綺麗な恋愛にときめいちゃいます」


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