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愛おしいキミに極甘な林檎を
第47章 白い雪と優しい熱



どういたしましてっと微笑んだ後、新くんは再びマンションを出て行った。


自動ドアが開いて冷たい風が入ってきて私はブルッと震える。


部屋に帰ろうとエレベーターへ向かおうとした時、ソラ先輩は立ち止まったままだった。


「ソラ先輩、早く帰ってお風呂に入りましょう?」



「さっきまで風子が話していたのって、もしかして……」


「はい、あの人が隣に住んでる人ですよ。挨拶したら私が見てるドラマの話になったんです」



「そう…なんだ……」


俯いた様子でソラ先輩は静かに言ってから歩き出した。



部屋に戻った後、一緒に風呂に入って顔に水をかけても上の空だった。


「あの……、ソラ先輩……。私が隣に住んでる人と話して気を悪くしているのならごめんなさい」


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