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愛おしいキミに極甘な林檎を
第47章 白い雪と優しい熱

「そっちの方が良かったんだ?」
「あははっ。やめてくださいよぉー」
やっといつもの調子に戻ったのか、私のお腹を擽って可愛い意地悪をしてくる。
擽ったさに耐えられなくてじたばたと暴れたせいでバシャンッと湯船のお湯が揺らぐ。
脇腹から手が離れて私が大人しくなった時にはソラ先輩も落ち着いたようだった。
「……風子が隣に住んでるって言った人は雪原くんと言ってね、会社の同僚なんだ」
「新くんと知り合いだったんですか!?」
「ん?新くん……?へえ、名前で呼ぶほど仲良くなっていたんだ」
癇に障ってしまったようでソラ先輩の顔に怖い笑みが浮かんでいる。
「そう呼んで欲しいと言われたので呼んでるだけです……。だからそこまで親しくありません」

