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愛おしいキミに極甘な林檎を
第47章 白い雪と優しい熱

すぐに返事がなくて、どうしたのかと思って振り向くと驚いているようだった。
「どうしてそれを……」
「ソラ先輩が来る前にいたんですよ。二人で飲みに行くところだったんですって。苗字は新くんが言ってたから……」
「火ノ浦さんも同じ職場の人だよ。……やっぱり雪原くんとは挨拶しかしちゃダメだ。あと火ノ浦さんを見掛けても関わらないこと」
はっきりと分かる束縛を耳にした私の口元はニヤリとしていた。
嫉妬させたいわけではないけど、五年経った今でも独占したいほど愛されているのを感じることができて心が温かくなる。
「ふふっ、ソラ先輩も言うようになりましたね。お仕置きも悪くないですけど、嫌だと思ったことをすぐに教えてくれるのも分かりやすくていいです」

