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愛おしいキミに極甘な林檎を
第47章 白い雪と優しい熱

向き合うようにくるりと体を回されるとソラ先輩は怒っていなくて、切なそうな表情をしていた。
見つめているとそっと腕を引かれてからおでこにキスをされる。
「風子は俺の中で一番大切な人だから……。信用できない人には近づけたくないんだ」
真っ直ぐで綺麗な瞳から伝わって来たのは私を守りたい意思。
今まで何度か心配させてしまったことがあるけど今回はいつにも増して警戒しているようだった。
二人がそこまで悪い人には見えない。
でも私が首を突っ込むところではないし、ここはソラ先輩のお願いに答えることが正しい。
「分かりました」っと小さく頷くと濡れた唇が頬に触れてから口元へ下りてきた。
何度かそっと重ねた後、ソラ先輩は抑えきれなくなった欲望を解放したように私の唇を貪ってくる。

