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愛おしいキミに極甘な林檎を
第48章 大切なキミの笑顔



尻尾を振った犬のようにワクワクしながら反応を待っていると、ソラ先輩が口元に手を当ててクスッと笑った。



「風子は本当にお揃いが好きだね。……プレゼントありがとう。これから一緒に使おう」



最近、私が側から離れている時に難しそうな顔をしているところを沢山見掛けていた。


私では理解できない本を読んでいる時でもこんな硬い表情はしないから心配だった。


だからあなたの笑った顔を少しでも見れるのがとても嬉しい。



向かい合い側の椅子に座り、口元を緩めながら温かいマグカップを両手で持ってココアを飲んだ。


同じ物を使って、同じ飲み物を飲んで体だけでなく心も温かくなる。



「今日は寒かったですよね。明日はまた雪が降ったりして。ニュースでも見ようっと」


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