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愛おしいキミに極甘な林檎を
第48章 大切なキミの笑顔



リモコンを取りに行ってテレビをつけると丁度ニュース番組が放送されていた。


天気予報はまだやっていなくて、どこかの会社が特集されていてその社長とアナウンサーが対談している。


右上のサイドテロップに出ていた社名を見ると“大空コーポレーション”っと書いてあった。



『それではこの点について社長にお話を聞いてみましょう。近年、業績が好調だと――――』



アナウンサーが話している途中で急にテレビ画面が真っ暗になって驚くと、ソラ先輩がリモコンを持っていて電源を消していた。


しかも、せっかく笑ってくれたのにまた眉にしわが寄っている。



「今のって…ソラ先輩のお爺さん……?」


「……天気予報を見ようとしていたところごめんね。明日の天気をスマホで調べたけど、晴れで雪は降らないみたいだよ」



「顔も見たくないほどお爺さんのことが嫌いなんですか?」


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