この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第48章 大切なキミの笑顔

リモコンを取りに行ってテレビをつけると丁度ニュース番組が放送されていた。
天気予報はまだやっていなくて、どこかの会社が特集されていてその社長とアナウンサーが対談している。
右上のサイドテロップに出ていた社名を見ると“大空コーポレーション”っと書いてあった。
『それではこの点について社長にお話を聞いてみましょう。近年、業績が好調だと――――』
アナウンサーが話している途中で急にテレビ画面が真っ暗になって驚くと、ソラ先輩がリモコンを持っていて電源を消していた。
しかも、せっかく笑ってくれたのにまた眉にしわが寄っている。
「今のって…ソラ先輩のお爺さん……?」
「……天気予報を見ようとしていたところごめんね。明日の天気をスマホで調べたけど、晴れで雪は降らないみたいだよ」
「顔も見たくないほどお爺さんのことが嫌いなんですか?」

