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愛おしいキミに極甘な林檎を
第48章 大切なキミの笑顔

小さい頃に何かきっかけがあったことは昴くんに聞いたことだけど。
綺麗に洗い終えた色違いのマグカップを隣に並べたのを可愛く思いながら後をついていく。
リビングに行ってソファに腰下ろしてからソラ先輩は私をすぐ隣に座らせる。
肩を抱いてもらえたから私は存分に甘えることにした。
「よくそんな昔話を聞きたくなるね」
「詳しく話してくれなかったから知りたいんですもん。夫になる人のことは全部知っておきたいですから」
「なるほど……。そう言われるとどんな話でも断れないな」
「もしかして話したくない話でしたか……?嫌だったら諦めます」
「いや、何も教えないまま避け続けるのも風子に悪いと思うから」

