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愛おしいキミに極甘な林檎を
第48章 大切なキミの笑顔



「一番を取ったのか偉いな。おまえならできて当然だ」


「はい。ありがとうございます」



頭を撫でて褒めてくれる祖父はなんでもできる多才な人でソラ先輩は尊敬していた。


いつか祖父のように優秀な人なりたいと思うほどに……。



そうなるためにもっと褒められたくて勉強だけでなく、習い事を通して色んなことを学んだ。



「まあ、塑羅くん。テーブルマナーがとっても上手に挨拶できるようになったのね。おばあちゃんも嬉しい。マナー教室に通わせていて良かったわ」


「お爺様とお婆様のおかげです」



祖父母の勧めで始めた習い事。


英会話、水泳、ピアノ、書道、そろばん、合気道……、その合間に家庭教師に勉強を教えてもらっていた。



だけど褒められたいからやっているだけで、どれも好きでやっているわけではない。


それに一日に組まれたスケジュール通りに過ごさなければいけなかったから仕方なくこなしていた。


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