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愛おしいキミに極甘な林檎を
第48章 大切なキミの笑顔



おかげで勉強もスポーツも難なくできて、習い事でも簡単に一番になれていた。



しかし、小学二年生になった頃に上には上があるのを知ることになる。


学校の外から出ると、何をしても自分より優れた人がいて一番にはなれなくなってしまった。


書道やピアノのコンクールでは銀賞、水泳では二位。


どれだけ練習しても越すことができなかった。



そのせいで仕事で忙しくて会える頻度が低くなった祖父と話す時はいつも叱られるようになった。


「お婆ちゃんから聞いたぞ。なんだこの結果は。今までの調子はどうしたんだ」


「ごめんなさい……」



「真剣にやらないから悪いんだ。次はこんな結果を出すんじゃないぞ」



「はい……。頑張ります……」


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