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愛おしいキミに極甘な林檎を
第48章 大切なキミの笑顔



「試しに高校生の頃にお爺様に会ってそのことも言ったよ。でも何の意味にもならなかった」


「どうしてですか?」



「父さんと同じ道を行けとお爺様に勧められたんだけどね。血を見るのが怖いから医大には進まないと言ったらやっぱり出来損ないだって言われたんだ」


「そんなことありません!同じ道に進まなくても立派な大人になったってことは私が知ってますから真に受けないでください」



「大丈夫だよ。そこまで自己否定してないから」



ぎゅっと抱きしめられて隠し続けていた痛みを感じて胸が苦しくて目が潤んできた。


それに気付かれるとソラ先輩はあたたかに微笑んで私の頬に触れてくる。



「今は愛してる人の一番でいれるならそれだけでいいんだ。……俺は風子の一番でいれているかな?」


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