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愛おしいキミに極甘な林檎を
第48章 大切なキミの笑顔

「……何かあったらすぐに連絡するんだよ」
「分かりました。でも大丈夫ですよ。なんだかんだ言っていつも何もないですから」
それから数日、新くんとは会わなかった。
マンションの通路やエントランスで毎日会っていたわけではないけど……。
会ってもどうせソラ先輩の悪口を言われるだけだから普段はこれでいい。
前に考えた作戦はソラ先輩が一緒にいる時に会った時にすればいいことだ。
平和を感じながら家に帰って、スーパーで買ってきた食材を冷蔵庫に入れる。
今晩は何を作ろうかなと考えているとピンポーンっと室内にインターホンの音が鳴り響く。
急いでテレビドアホンの前に行って確認してみたら新くんの姿があった。
一体、何の用事だろう……。
とりあえずボタンを押して通話に応じてみることにした。
「はっ…、はい。なんでしょうか?」

