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愛おしいキミに極甘な林檎を
第48章 大切なキミの笑顔

「お忙しいところすみません。……大空さんは今日も残業だと聞いたのでまだ帰って来てませんよね?」
「まだ帰ってきてないですけど……。彼氏に用事なら帰ってきた時に行くように伝えておきますよ」
「伝えなくていいです。ボクが話をしたいのはお姉さんの方なので……」
町内会にも入っていないし、回覧板が回ってくるわけでもないから話すようなことはない。
そうなるとソラ先輩のこと……?
きっとドアホン越しに話すのならギリギリセーフだろう。
どこぞのセールスマンが来た時だってこうしている。
でもドアを開けて直接話したらまたソラ先輩に謝らないといけなくなってしまいそうだ。
「このまま聞くので話してくれないでしょうか。ちゃんと聞こえてますので」
「すみません。この場で話しても分からないことなので、出てきて欲しいんですけど……。忙しかったですか……?早くしてもらわないと寒いです……」

