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愛おしいキミに極甘な林檎を
第48章 大切なキミの笑顔



「実は困っていたんですよ。管理会社に電話しても繋がらなくて……」



「管理会社ってことはマンションのことですか?」


「はい。泊まって行った女が今朝、電気のブレーカーを落としたまま出て行ったみたいなんですよ。

でもそのブレーカーがどこにあるのか分からなくて……」


この時期、電気が使えないと大変だ。

暖房さえもつけることができない。


深刻な理由があって断り続けたのが悪かったように思えてきた。



「ブレーカーでしたら、うちは洗面所にありましたから多分同じとこにあると思います。上げてみてください」


「いじった事がないのでどうやったら付くのか分からなくて……。うちに来てやってくれませんか?」



「はぁ……、分かりました。ブレーカーを上げるだけですよ」


入るように新くんがドアを開けてくれていたから仕方なく部屋にお邪魔する。


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