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愛おしいキミに極甘な林檎を
第49章 揺らぐ未来、そして……



何も変わらないまま数日が経った頃。


ヒヤリとすることが起こった。



「ソラ先輩……、おはようございます」


「おはよう。……いってきます」



笑わなくなった私に遂に嫌気がさしたのか、ソラ先輩の態度が冷たくなった。

挨拶と必要なことしか話してくれない。



今まで私にこんな態度を取ったことがなかったから、明らかに異変を感じて胸が苦しくなる。



でもこれは自業自得。


あれほど注意されていたのに私が約束を破ったせいでこうなってしまったんだから、悪いのはソラ先輩ではなく私だ。


それに、誰だって今の私のようなすぐに泣きそうな顔をした人と一緒にいたくない。



二人で笑い合って食べていた晩御飯の時間もとても静かになった。


温かな時間を冷たくしてしまったことを思うと悲しくなってきて、涙がじわっと滲んできた。


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