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愛おしいキミに極甘な林檎を
第49章 揺らぐ未来、そして……

長い時間冷たくされ続けるのに耐えきれなくなった私は、早起きしてソラ先輩に理由を聞いてみることにした。
こうなってからソラ先輩は、残業が多いのか帰ってくるのが遅い日が続いている。
しかも朝ご飯も食べずにすぐに会社に行く準備をして家を出る。
私が起きた頃にはいないから話をする時間が取れなかった。
だからいつもならまだ寝ている時間に起きて、ソラ先輩に話し掛けるタイミングを狙う。
スーツに着替え終えた時、そのチャンスがやって来て話し掛ける。
「ソラ先輩……、おはようございます。あの……、話したいことがあるんですけど……。
私が笑わないから冷たい態度を取るんですか?」
「…………」
「答えてください……!」

