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愛おしいキミに極甘な林檎を
第49章 揺らぐ未来、そして……



仕事を終えて家に帰り、仲直りできるきっかけになるように料理に力を入れる。


一汁三菜。栄養バランスを考えて作り、ソラ先輩の帰りを待った。



午後八時を過ぎた辺りに玄関のドアに鍵を挿した音が聞こえてきて迎えに行く。


「おかえりなさい。ご飯、待ってたので一緒に食べましょう。今日はハンバーグを作ったんですよ」



「ただいま。一人でいるのが怖かったら実家に泊まってきてもいいんだよ」


突き放すような言葉でまた胸が苦しくなって涙が出そうになる。


「帰りません……。私は何があってもソラ先輩と一緒にいたいんです」




それから晩御飯を食べて、ゆっくりと話し合うタイミングを伺っているうちに午後十時を過ぎてしまった。


また今日も話せないのかな……。


落ち込んでいると、気まずい空気を打ち消すようにインターホンが鳴って緊張が走る。


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