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愛おしいキミに極甘な林檎を
第49章 揺らぐ未来、そして……



こんな時間にやってくる人は理人さんしかいない。


新くんはもう尋ねてくるはずがないから……。


私を襲った次の日に隣の部屋に引越し業者が来ていた。


何の物音も聞こえて来ないからもう引っ越していったんだと思う。



来るはずがないと分かっていてもあの出来事を思い出して怖くて怯えていると、ソラ先輩が代わりに玄関へ向かった。



「瀬戸内さん……」


「こんばんは。お届けものです。千十郎様のお知り合いの方からみかんを沢山頂いたので食べてください」


理人さんの声が聞こえてきて確信した後、私も顔を見に玄関へ行く。



「お二人共、元気がないようですね……。喧嘩でもしました?」


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